Java World Day 2006

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6月22日、『Java World Day 2006』というイベントに出席しました。
面白そうなイベントなので、出席してみました。

会場は、アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ内)

六本木ヒルズ


今回、まず反省しなければならない点があった。
今回は、自分自身の準備が悪かった。
実は、今月上旬にイベントの存在を知って、参加したいとは思ったけど、
「そのうち登録すればいいや」と思って、放っておいた。
その後、開催日が近くなって申し込みしようとしたら、事前申し込み受付が終了していた。
ガーン、甘かった。
今回は、個人的な反省材料を得たイベントであった。

教訓:
イベントで有意義な行動、効果を得るためには、事前に最善の準備をしておこう。

今日は、事前申し込みなしで当日参加した。

・・・

10:00-10:45
基調講演「Googleとオープンソースコミュニティ」
講師:米国google グレッグスタイン氏

本会場が満員という事で、自分はサテライト会場での視聴となった。
サテライト会場では、大型スクリーンにプレゼン資料の画像が写され、日本語通訳の音声のみが流れる。
googleの方にお会いできると思ったんだけど、ここでは本人の顔、声に触れる事が出来なかったので、ちょっと残念。

講演の内容については、はっきりとは理解できなかった。
でも、自分たちはオープンソースの恩恵を受けていて、オープンソースは、業界を変える圧力を持っているという事を感じた。

・・・

11:00-12:00
「Oh! MyEclepse ~Eclipseを味方にする勘所~」
講師:日立製作所ソフトウェア事業部Java/XMLソリューションセンタ 水島 和憲氏

まず、Eclipseとプラグインの関係、
なぜ、Eclipseにはプラグインが必要なのか?
それはデフォルト機能だけでは足りないから。
Eclipseとプラグインを組み合わせる手順は初心者にはわかりにくく、
またEcliseのバーションが変わると、プラグインも新たな物を準備しなければならないなど、
Ecliseの環境を整えるためには、やや難しい作業が必要である。
そんな状況からか、現在、Ecliseにはいくつかのディストリビューションというものが存在している。

ディストリビューションなら、Eclipseとプラグインの関係がオールインワンパッケージで入手できる。
ディストリビューションには、無償版、有償版が存在し、
その中でも、有償版の「MyEclipse」がオススメというのが、今回のお話だった。

まず、「Matisse」というGUIビルダーが素晴らしいらしい。直感的なレイアウトが可能との事。
このMatisse、元々はNetBeans用のものだったが、MyEclipseでも利用できるようになったとの事。

でも、デモを見る限り、まだ日本語化対応もまだ進んでいないようだし、便利さを謳ってはいるが食いつくにはちょっと早い話のようにも感じた。
でも、GUI画面をビジュアルに開発していく様には、魅力を感じた。
Matisseの使い勝手はVisualBasicの上を行っているようだ。未来は明るいのかな。

◆◇◆ 水島 和憲さんの関連リンク ◆◇◆
EclipseWiki
http://eclipsewiki.net/eclipse/
Amazon.co.jp 検索結果 水島 和憲
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E5%92%8C%E6%86%B2%2C%20%E6%B0%B4%E5%B3%B6/503-1442701-1827927

・・・

六本木アカデミーヒルズ40

「アカデミーヒルズ」は、六本木ヒルズビルの40Fに位置している。
この40Fのフロアには、大きな展望スペースとカフェがある。

ここのカフェで、コーヒー、サンドイッチを買って昼食を取った。

展望スペースからの眺めは、すばらしい。
リッチな空間だ。

・・・

さて、今日は「当日参加」で来た手前、人気があって「満席」となっているセッションには本来参加する事ができない。
でも、今回ダメモトでその場で確認してみたところ、5分前の会場の状態で空席がある場合は入れてもらえるとの事だった。ラッキー。
という事で、次のセッションに参加する。

13:00-14:10
「Ajaxに見るWebアプリケーションの潜在能力」
講師:UIEvolution Inc CEO 中島 聡氏

話を聞いていて、なんか余談が多いな、と最初は感じた。
しかし、次第に、この方は人を引き込む話が出来る方だと実感した。

元々、Microsoftで仕事をしていた方らしく、その関係の裏話もチラホラ聞けたりした。

Ajaxに関して、
「GoogleMap」を見て、「よくやるな」と感じたとの事。
「元々、Microsoftに居た人間としては、悔しい」と。

たまたま、今、Ajaxが流行っているが、
流行り廃り(はやりすたり)というものは、あっけないものである。
廃れるのが早く来る場合もある。
安易に飛びつくよりも、離れて冷静に観察していた場合のほうが、良い結果につながる場合もあるとか。

面白い問答が、ひとつあった。
Q:「業務アプリケーションにAjaxは必要か?」
A:「Ajax化するメリットはゼロ」
解説:
Ajaxの意味は、今までWebでやるには難しかった事をWeb化するための技術。
Webアプリケーションの使用範囲を広げる事が役割。

これまでのWeb技術で充分に機能を果たしている部分に対しては、無理にAjax化する必要はない、と受け取った。

総じて、聞いていて、面白いお話だった。

このセッションにて私は、中島さんに以下の質問をさせていただきました。
「近頃のGoogleなどのサービスは「βバージョン」という形で公開されていますが、これらサービスから「βバージョン」という名前が外れる日は来るのでしょうか?」・・・

◆◇◆ 中島 聡さんの関連リンク ◆◇◆
Life is Beautiful
http://satoshi.blogs.com/life/
Ajaxの本質、「非同期メッセージ型ウェブ・アプリケーション」のススメ
http://satoshi.blogs.com/life/2005/06/ajax.html
JavaWorld Day 2006での講演に向けて、AJAXに関する質問募集
http://satoshi.blogs.com/life/2006/06/javaworld_day_2.html
UIEngineが生み出す新しい家電のコンテンツサービス
http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000055954,20093716,00.htm
Ray OzzieはMicrosoftを生まれ変わらせることが出来るか?
http://blog.japan.cnet.com/nakajima/
UIEvolution
http://www.uievolution.com/index_ja.html

・・・

14:25-15:15
「オープンソースはフリーソフトではない」
講師:IBM ソフトウェア事業 シニア・テクノロジー・エバンジェリスト 米持 幸寿氏

いまどきのオープンソースは、作っている人が変わってきた。
以前は、ボランティア的に作られていたものだが、
今は、IBM、Sunなどのベンダーが作っている。ベンダーがお金を投資して作られている。
現在のオープンソースは、複数のソフトウェアベンダーが共同で作り上げたものである。

なぜ、ベンダーがオープンソースを作るのか?
それは、コミュニティを広げて、市場を拡大する事が目的。
その背景として、第一に、ソフトウェアが飽和状態にある。
各ベンダーがそれぞれ同じようなソフトを出しても、
1ベンダーが閉じた世界で作ったところで、たいしたものは生まれない。

オープンソース化の考え方としては、
誰もが使うものは、オープンソース化しよう。共有しようという事。
同じ部分を共有する事で、市場全体としての開発コストは削減され、我々はさらに別の事に力を注ぐ事が出来る。
各自、それぞれ、もっとバリューの高い域で商売をしよう。という事らしい。

IBMとしては、オープンソースを自前で育てる事は、意味があるらしい。
Eclipse自体が、世界最大の開発ツールのオープンソースプロジェクト。
オープンソースプロダクトを自分たちで開発する事の強みは、あるらしい。

ベンダーがお金を投資しなければ、オープンソースは長生きしない。
ベンダーで作られたものなので、オープンソースを安心して活用してください、との事。

◆◇◆ 米持 幸寿さんの関連リンク ◆◇◆
米持先進技術工房
https://www-06.ibm.com/jp/developerworks/tips/ytech/
IBM Software World 2005 キーパーソン インタビュー
日本IBM ソフトウェア シニア・テクノロジー・エバンジェリスト 米持 幸寿氏
http://www.sbcr.jp/kikaku/isw2005/interview2.html
「J2EEによる開発真意とは」──多くの来場者を集めたJavaテクノロジーをひも解く講演
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/0405/19/epn08.html
米持幸寿のJava Issue 第8回 フレームワークはシステム開発の必需品?
http://www.atmarkit.co.jp/fjava/column/javaissue/jissue8.html
米持幸寿のJava Issue 第7回 えっ、エクリプス? “開発ツールのプラットフォームとは”
http://www.atmarkit.co.jp/fjava/column/javaissue/jissue7.html
米持幸寿のJava Issue 第6回 EJB部品の流通をめぐる動き
“EJBコンポーネントに関するコンソーシアムの現状”
http://www.atmarkit.co.jp/fjava/column/javaissue/jissue6.html
米持幸寿のJava Issue 第5回 Javaコンソーシアムが卒業式
http://www.atmarkit.co.jp/fjava/column/javaissue/jissue5.html
米持幸寿のJava Issue 第4回 ここはJavaプログラマの天国? - IBM alphaWorksを探検しよう -
http://www.atmarkit.co.jp/fjava/column/javaissue/jissue4.html
米持幸寿のJava Issue 第3回 UMLの勧め
http://www.atmarkit.co.jp/fjava/column/javaissue/jissue3.html
米持幸寿のJava Issue 第2回 20世紀Javaの歴史と21世紀への5つの提案
http://www.atmarkit.co.jp/fjava/column/javaissue/jissue2.html
米持幸寿のJava Issue 第1回 今度こそソフトウェアの部品化は現実になる? - EJBコンソーシアムの意義とは -
http://www.atmarkit.co.jp/fjava/column/javaissue/jissue1.html

・・・

15:30-16:20
「Webシステムが使いにくいとは言わせない! ~Ajaxを活用し企業情報システムをより快適そしてよりリッチに~」
講師:株式会社テンアートニ 田川 勇治氏

株式会社テンアートニ社製のWebアプリケーション製造フレームワーク「Ninja-VA」の紹介。
上記フレームワークは、ビジュアルにWebアプリケーションが開発できる。

上記フレームワークの名前は、以前から聞いたことはあった。
多少関心があっても、そのデモを実際に見る機会は、なかなかないので、
それを見ることが出来たのは、良かったのかもしれない。

・・・

今回のイベントでは、業界の著名人の方に近付き、お話を聞けて、刺激を受けた。
今回聞いた話が、明日の仕事内容に即影響を与えるものではないが、
刺激を受ける事で、よりその世界、環境に対して興味を深めるキッカケになる。
このようなイベントに、また参加したいと思います。

Java World Day 2006
http://www.javaworld.jp/jwday/

【2006.06.30】
以下のページにトラックバック&コメントさせていただきました。
JavaWorld Day 2006での講演に向けて、AJAXに関する質問募集
http://satoshi.blogs.com/life/2006/06/javaworld_day_2.html


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このページは、YAMAが2006年6月23日 01:24に書いたブログ記事です。

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